2014年9月26日金曜日

立教大学文学部文学科 文芸・思想専修主催 ガルシア=マルケス講演会

「ガルシア=マルケスを読む──ガルシア=マルケス受容の来し方行く末」

 ラテンアメリカ研究所での講演やラテンアメリカ講座でおなじみの柳原先生、久野先生のお二人をお迎えしてガルシア=マルケスの公開講演会が池袋キャンパスで行われます。

 今年4月に逝去したコロンビア出身の作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの作品は、20世紀の文学界に金字塔を打ち立て、全世界の数多くの文学者や映像作家に影響を与えてきた。1955年に発表されデビュー作となった小説『落葉』以降、2004年に出された小説『わが悲しき娼婦たちの思い出』まで、半世紀間に及ぶ作家生活のなかで膨大な数の作品が紡ぎだされた。なかでも『百年の孤独』(1967年)は世界中の読者に強烈な衝撃を与え、現代小説の雛型として、繰り返し引用され参照されてきた。一方で、ガルシア=マルケスをはじめとする「ブーム」の作家に多く共通する「魔術的リアリズム」的な文学世界像に対して、近年、ポスト・ブームの作家からの問い直しがなされはじめている。本企画では、ガルシア=マルケスの受容における「過去」と「未来」のそれぞれを、独自の視点から批判的に検討しなおすことをつうじて、21世紀の現在、我々は20世紀文学をどのように継承していくことができるのか、その新たな可能性を考える。

日 時:2014年10月4日(土)16:00~18 :00
場 所:立教大学池袋キャンパス14号館4階D402教室
講演題目:

 ・ 「ガルシア=マルケスは誰が読んでいたのか?」

         講師:柳原孝敦 東京大学准教授

 ・ 「これから読むガルシア=マルケス」

         講師:久野量一 東京外国語大学准教授

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